イギリス軍に支給されたレマニアの時計 海軍艦隊航空隊の腕時計の特徴

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イギリス軍に支給されたレマニアの時計 海軍艦隊航空隊の腕時計の特徴


本日はこちらレマニアの時計についてお話ししていくんですが、この時計が結構不思議なんですよね。

イギリス軍 レマニア クロノグラフ 腕時計

レマニアの簡単な分類についてお話しするのですが、結構マイナーな話になってしまうんですが、このレマニアの時計ってのはファーストからサードまであるんですよね。


レマニアの時計のファーストからサードまでは、こちらで詳しく解説しておりますのでお時間のある際にご覧ください。

動画を見るのが面倒な方もいらっしゃると思いますので、簡単に解説しますね。

下記の表をご覧ください。

レマニア イギリス軍クロノグラフ ファーストからサードまでの違い

分類として、まずアシンメトリーケースになっていなければ『ファースト』か『セカンド』に分類されます。
よって今回の時計は、ファーストかセカンドに分類されると思います。

しかしですね、一般的にはこんな感じで文字盤の12と6の数字は大きくなってるはずなんですよね。

イギリス軍 レマニア クロノグラフ 一般的な文字盤
では今回の時計を見てみましょう。

レマニア イギリス軍 クロノグラフ腕時計 艦隊航空隊
この通り、12と6の数字が大きくありません。

よって、普通のレマニアの時計ではないなぁ・・・
と気が付いたんですね。

では、この文字盤ってどの舞台に支給されたものに特徴が似てるでしょうか?

それが、潜水艦乗務員になります。
イギリス軍 レマニア 潜水艦乗務員支給クロノグラフ腕時計
実はレマニア社がイギリス軍に支給したクロノグラフは、空軍、海軍の他に潜水艦乗務員に向けても少数ですが作っていました。

そして、ここからまた疑問ポイントが出てくるのですが、潜水艦乗務員に支給されるものは放射能物質検知器が作動しないように、針、ダイヤルの外側にはラジウムやトリチウムなどの夜光塗料は入らなんですよね。

しかし、この時計には針、ダイヤルの外側ともに夜光塗料が入っています。
ラジウムからトリチウムに交換されたことを表す丸Tのマーク
トリチウムに交換したことを表す、丸Tのサインもありませんのでこれはラジウムが使用されております。
ラジウムが使われていたのが、ファーストまででありセカンドからトリチウムに変わるので、よってこの時計はファーストに分類されます。

このように、潜水艦乗務員の特徴も持ちつつ潜水艦にはあってはならないラジウムが使用されている矛盾した時計になってるんですね。

ではここからはですね、裏蓋にヒントがあるのでそれらを解読してみましょう。

レマニア イギリス軍クロノグラフの裏蓋 0552/ 920/3305



裏蓋の刻印は0552/ 920/3305の刻印があります。

まずこの0552というのは、海軍を表します。
ちなみに6BBバージョンもありますが、こちらは空軍を表します。

基本的にはこのどちらかが最初に来て、
924/3306
と続きます。

先ほど出てきた潜水艦乗務員は、海軍に分類されていたので
まず最初に0552が来て、924が来て最後が3305ではなく3312にコードが変わります。

では今回の時計の裏蓋はと言いますと、まず0552が来てるので海軍に分類されています。
その次が問題なのですが920が来て、3305になってるのでこれまでのルールに適合しません。

色々調べて分かったのですが、この920/3306というのは『海軍艦隊航空隊』を表します。

では海軍艦隊航空隊とは何かと言いますと、空母に乗ってるヘリコプターとか戦闘機の乗組員のことなんですよね。

よって、この時計は空母に乗ってるヘリや、戦闘機のパイロット向けに支給された時計ということになります。


ここまでに行き着くのに、結構な時間がかかりました。
なぜなら、私は空軍、海軍、そしてあまり知られていない潜水艦乗務員までの知識しかなかったからですね。

ここからは私の推測になるのですが、おそらく920は空母を表し、最後の3305が艦隊航空隊を表してるのではないかと思います。

 

まとめ

今日はこういった感じで、海軍艦隊航空隊に向けて支給されたレマニアの時計について解説させて頂きました。

ヴィンテージウォッチというのは、こんな感じでまだ自分が知らない世界があることを知れることが何より楽しいですよね。

誰がどういった目的でこの時計を使っていたのが分かることによって、私たちはその時計により愛着を持ち『ロマン』を感じるのでしょうね。