タンク ルイ カルティエのエクストラフラットの魅力はどこにある?
私たちが今知っている『タンク ルイ カルティエ』は、シンプルなタンクでありイメージ通りの長方形のモデルです。
しかし、実は1960年代から2010年代まで『タンク ルイ カルティエ エクストラフラット』と言うタンクルイから派生したモデルが存在していました。
ここでは、そんなエクスストラフラットの魅力や特徴などについて、詳細に解説して参ります。
エクストラフラットってどんなモデル?
ピアジェやオーデマピゲでも展開されているので、時計好きの方であればすぐに分かると思いますが、エクストラフラットとは『極薄』と言う意味になります。
そんな薄い時計であるために、必然的にムーブメントも薄くなりエクストラフラットは、年代ごとにその時の最高の薄型ムーブメントを搭載していることが特徴です。
まず最初に誕生した1970年代モデルには、パテックフィリップ、ヴァシュロンコンスタンタン、オーデマピゲにもムーブメントを提供していた、ジャガールクルト社の薄型ムーブメントCal.P838が搭載されていました。
その後1988年にリシュモングループに入ることにより、カルティエ社はグループ内の他社の技術を入手しやすくなりました。
そのグループにいたのが、エボーシュメーカーのフレデリックピゲ社であり、この会社が作ったムーブメントCal.21を搭載することになったのです。
そして次が2017年モデルで、これはSIHHの時に別モデルである『アングレーズ』と一緒に発表されたモデルで、Cal.430MCが搭載されています。
私の記事をご覧になられてる方はご存知の通り、MCというのはマニュファクチュール・カルティエの略であり、自社で設計から製造までしたムーブメントになります。
このムーブメントは、最近のモデルで言うと現行モデルではサントス・デュモンや廃盤になりましたがドライブ ドゥ カルティエといった薄さを必要とするモデルにも搭載されています。
搭載されているムーブメントについて
このムーブメントは、超薄型ムーブメントの設計において非常に優れた専門知識を持つメーカーであるピアジェから派生して作られています。
430MCムーブメントは、非常に薄くムーブメントの高さは2.1mmしかありません。
かといって、ムーブメントの力が弱いかというとそうではなく、なんと43時間のパワーリザーブを保有しています。
ムーブメントに動力を与えるための『巻き上げ』という日常的な習慣は楽しみをもたらし、この時計の魅力に寄与します。
タンク・ルイ・カルティエ エクストラフラットの美的外観を実現させるためには、厚さのある自動巻ムーブメントでは実現できず、Cal.430MCは理想的なムーブメントと言えるでしょう。
フォーマルな服装が1番のベストマッチですが、ジャケットスタイルのカジュアルな服装だとしても、ワンポイントとしてあなた自身を引き立ててくれるはずです。
タンク・ルイ・カルティエ エクストラフラットは、タンクの高級バリエーションにとどまらず、日常的に着用できる一点であり、そのクールさや、エレガンスと洗練さによって、平日と週末の両方で着用できます。