ユニバーサルジュネーブ 偽物のポールルーターサブの見分け方
どうも、こんにちは。
ヴィンテージウォッチライフの妹尾です。
今日のこの動画はですね、ユニバーサルジュネーブ ポールルーターサブの『本物』と『偽物』の見分け方について解説して参ります。
ロレックスとかは、よくよく偽物があるって聞くけど私はロレックスをコレクションしてるから大丈夫・・・・
そう思ってる方は結構多いでしょう。
しかし、残念ながらヴィンテージウォッチにも偽物が存在するのです。
今日のこの動画を最後までご覧いただくことで、ポールルーターサブの見分け方をしっかりマスターして頂けると思いますので、是非とも最後までお付き合いください。
ポールルーターサブとは
1960年代、欧米でダイバーズブームが起きた時に誕生した、プロフェッショナル向けのダイバーズウォッチになります。
時計は、防水性を保証されているEPSA社のケースに収められ、100m防水を実現していました。
EPSA社のケースについてはこちらの動画で詳しく解説しておりますので、お時間のある際にご覧ください。
そんなダイバーズブームの中で、たくさんのブランドからダイバーズウォッチが誕生しました。
ユニバーサルジュネーブの時計の特徴は、当時はローターが厚く分厚いケースになってしまう自動巻ローターを採用せず、薄型化を実現できるマイクロローターが採用されている点でしょう。
海に潜っている間でも、視認性、操作性を確保できるようにケース径は42mmあり、針とインデックスにはラジウム夜光塗料が使用されています。
35mmのダイバーズウォッチは、探せばある程度見つかりますが42mmのプロフェッショナル用はなかなか存在せず、ロンジンのレジェンドダイバーやIWCのアクアタイマーも人気で高額で取引されています。
ここまでが簡単な、ポールルーターサブの解説になります。
ポールルーターサブ真贋の見分け方
私たちがポールルーターを購入しようとした時に、一番厄介なのが偽物にも同じムーブメントを搭載してあることです。
もちろんこれは、別のユニバーサルジュネーブから抜いてきたものであり、形が全く同じであるために、それが安心材料となり購入してしまうのです。
これは真贋を見抜くポイントではありませんが、偽物はここまでしっかり作り込まれてあるという1つの参考としてご覧ください。
多分、このムーブメントだけを見たら偽物であたっとしても、本物と間違えてしまうと思います。
しかし、これはムーブメントの話であって外観はしっかり見ていけば、違うポイントがいくつか存在します。
まず初めに、ポールルーターサブのEPSAモデルには、第1世代と第2世代があると言われてるのですが、その第2世代の時計は、偽物であると言うのが世界の認識になっております。
ではここからは、真贋の見分け方について詳細に解説して参ります。
1.リューズの大きさが違う
ポールルーターサブには、2時位置と4時位置にリューズがあるのですが、2時位置のリューズはインナーベゼルを回すもの。
4時位置のリューズは、通常のリューズの役割を果たします。
ここで問題になってくるのが、その大きさです。
右側が本物で、左側が偽物なのですが上記の画像の赤丸の部分をご覧ください。
正規品であるポールルーターサブは、2時位置のリューズが大きく4時位置のリューズは大体半分程度の大きさです。
しかし、偽物と言われるものはどちらのリューズも、同じ大きさのものが装備されています。
また、偽物のリューズのトップを見てみると、特徴的なEPSA社のクロスハッチングマークを確認できます。
一見すると偽物ではないように感じられますが、青丸で囲ってる所をご覧頂くと本物は、4時位置のリューズはユニバーサルジュネーブを表す U のロゴが入ったリューズなのです。
2.ケースの色が違う
左側が偽物で右側が本物になるのですが、偽物のケースは、くすんだ鋼でできておりスポットがいくつか存在し、品質の悪さを感じさせます。
本物のケースは、表面に艶がありしっかりとした作りで、光に当てると反射するくらいに鏡面仕上げが施されています。
また、これは実際に、手にして見ないとわかりませんが4時位置のリューズを回した時に、回している感じがありません。
リューズは回っているのですが、ケースとの噛み合いが悪いせいか、かなり耳を澄ませないと、リューズの回る音は聞き取ることはできません。
2時位置のインナーベゼルもケースの設計が甘いのか、時計を上に向けてる状態であればしっかり回りますが、時計を裏返して回すと空転しクラッチが滑るようになっています。
3.ロゴと配置が違う
ロゴをよ〜く見て頂きたいのですが、どちらも『UNIVERSAL GENÉVE』と記載があります。
そして見て頂きたいところが、『GENÉVE』の部分になります。
本物は『GENÉVE』とそのまま記載されていますが、偽物は『GENÉ VE』のように『NE』と『VE』の間に半角のスペースのような小さい隙間が存在します。
また、本物にはEの上にセリフがつきますが、偽物にはEの上にセリフはありません。
4.夜光塗料の入り方が違う
本物のポールルーターサブは、白いペイントの丸型のインデックスの先端にだけ、小さなドット夜光塗料が配置されています。
偽物は、インデックス全てを夜光塗料が埋め尽くしています。
また、インナーベゼルも偽物は全ての数字に夜光塗料は入りませんが、本物は三角ポインター、10、20の数字のところには夜光塗料が入ります。
まとめ
最後にまとめなのですが、今の時点でポールルーターサブは200万円前後で取引されていますし、将来的にはもっと高値で取引されていくことでしょう。
そんな人気のある時計なのですが、有名ブランドというわけでもありません。
だから私たちは、気を抜いて偽物か本物かなどを確認せずに購入してしまうのですが、このような偽物も存在するのでしっかりと予備知識を身につけておかなければなりません。
4つのポイントを紹介しましたが、外観ならすぐに分かるものも多くあったと思いますので、購入をされる前の参考にして頂けると幸いです。