ヴァシュロン・コンスタンタン パトリモニー エクストラシン Ref.33060でございます😊
白文字盤にシルバーのケースにバーインデックスと、ドレスウォッチの王道を行くスタイルですが、細部まで見ていくととても奥深いモデルです。
まず一つ目に薄さです。
この時計の厚さはなんと4.5mmであり、歴代の実用腕時計の中でも圧倒的に薄型に作ってあるのです。
ここまでを薄さを実現できたのには理由があります。
このモデルに搭載されているのは、ジャガールクルト社製Cal.849をヴァシュロン社が自社でチューニングを行なって仕上げをしたCal.1003/1なのです。
ケースも薄いですが、それを裏で実現しているのがこのムーブメントであり、このムーブメントの薄さはなんと1.64mmです。
これは、おそらく超薄型の伝統的な手巻き機械式ムーブメントの実用的な限界に近いものでしょう。
そして2つ目は素材であり、ケース素材はホワイトゴールドで作られています。
ホワイトゴールドの魅力は、ステンレスとは違った深みのある金属の輝きであり、高級感や上質な質感を感じれることがステンレスとの大きな違いになります。
実際にステンレスよりも、重量は重く1.5倍の重さがあります。
今回のヴァシュロンの特筆すべき点は、シグママークが採用されていることです。
6時位置の製造国を表すSWISSの両端に『σ/σ』シグマのマークがあります。
この表記は、1973年頃から2000年頃までの時計に見られるもので、APRIOR(アプリオー)という団体に所属していたメーカーが使用していました。
1973年にスイス時計協会が作った品質基準なのですが、「時計のパーツ(インデックスや文字盤)にゴールドなどの貴金属が使われた際に、このマークを付けることで、スイス製の高級で高品質な時計であることを示す」ということでした。
この仕様は、ロレックス、パテック フィリップ、ヴァシュロン・コンスタンタン、IWC、オメガ、ジャガールクルトなどの6社の時計で見られますが、この時期に作られた時計全てに採用されているわけではありません。
そのため、シグマダイアルは希少性が高く評価されています。
また、インデックスの形状をご覧頂きたいのですが、12時と6時位置だけローマンで、他の部分は菱形になっていますよね。
普通のバーインデックスではなく、菱形のインデックスなのでスタイリッシュで洗練されたイメージを与えてくれますし、12と6時位置だけローマンというのもおしゃれでセンスが光ると感じますね。
大切に保管されていた事が分かる、ヴァシュロン社製の純正ケースが付属します。
このケースの中に入れて頂ければ、保管も安心してご利用できます。
現在はカシス社製のベルトを取り付けております。
(画像後半に入れております。)
サイズ
ケース径 33mm(リューズを含まず)
コンディション
細かな擦り傷がありますが、年代を考慮してもとても良いコンディションです。
1年保証です。