ハミルトンG.S.トロピカライズド 後期型CalS75S 1960年代ヴィンテージミリタリーウォッチ『ハミルトン マーク11』でございます😊
軍人に支給されたモデルではなく、外交官に支給されたモデルです。
6時位置のG.Sは「GENERAL SERVICE(標準支給)」を意味しています。
こちらのハミルトンのモデルには、前期型と後期型があってそれらの違いは、ハック機能があるかどうかであり、前期型にはなくて、後期型にはハック機能が搭載してあります。
ハック機能とは、秒針も合わせられるようリューズを引いた時に秒針も止まる機能のことですね。
そして、こちらのモデルにはハック機能が搭載されています。
一般的に出回るのが、前期型で次に後期型、次にこちらのG.S.モデルだと思われますね。
前期型については、こちらの動画でまとめておりますので気になる方はこちらの動画もご覧ください↓
では次にムーブメントを見てみましょう。
搭載ムーブメントはCal.S75Sであり、ムーブメントは軍用らしい丁寧な作りになっています。
現在オーバーホールに出してるので、ムーブメントの画像を載せることが出来なかったのですが、フラワーキフと言って衝撃が加わった時でも、テンプの芯が折れないような受け石が備えられているモデルです。
まぁ外交官が使用するので、耐震性はそこまで必要はないと思われますが、おそらく組織の中でも外交官のランクが高いために、このような丁寧な作りになってるのだと考えております。
ケースの作りも手が込んでいます。
ケースは耐磁性、防塵性を向上させるためにインナーケースが配置してあります。
このスタイルで1番有名なのは、IWCとJLCが製造していた「マーク11」であり外観が似ていますが「マーク11」より安価で見つけることができるため、コレクターの間では「ハミルトンのマーク11」と呼ばれています。
こちらの外交官モデルは、かなり数が少ないのでそこまで安価で手にすることは出来ませんけどね。
では文字盤を見てみましょう。
ミリタリーウォッチらしく、視認性を第一優先にデザインされたマットな黒の文字盤に白のアラビアインデックスが配置され針はソード針で、インデックス、針ともにトリチウムが乗せてあります。
では文字盤を見てみましょう。
一般的に出回る同モデルは12時位置にHAMILTONのロゴが入りますが、こちらのモデルは6時位置に入ります。
そして、その下にG.Sのロゴが入ります。
時間表記もインナーサークルに24時間表記が入り、かなりかっこいいですね!
ケース径も36mmであり、大きすぎずちょうど良く腕に馴染んでくれますね。
トリチウムも良い感じに焼けており、NATOベルトとの相性も最高です。
軍事強国である英国がコストをかけて製作したミリタリーウォッチですので、現代の時計では感じることの出来ない渋い美しさが印象的な時計です。
ケース径 36mm
状態
細かな擦れ傷などがありますが、ヴィンテージウォッチとしては良好な状態です。