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イギリス空軍採用ミリタリーウォッチ SEIKO(セイコー)GEN1は何が凄いのか?

イギリス軍は常に、最新のテクノロジーを持ちつつも安価なクロノグラフを、空軍、海軍に支給してきました。

それはスイスの老舗ブランド『レマニア』から始まり、2世代目にはニューマーク、ハミルトン、プレシスタ、CWCのブランドにバルジュー7733が搭載されたものに変わっていきます。

ここまでのイギリス国防省の腕時計のお話は、こちらでまとめておりますのでお時間のある際にご覧くださいませ↓

 イギリス空軍がSEIKOの時計を採用

1980年代初頭、英国の軍隊は、過去10年間に発行していたバルジュー7733搭載クロノグラフに代わる新しいパイロットクロノグラフを探していました。

SEKOがクオーツショックによって、スイスの時計産業に壊滅的なダメージを与えたのが、1971年のことです。

80年代に入りクォーツ技術は、品質は証明され手頃な価格で購入できるレベルにまで進歩していました。

このように、これまでの機械式の時計だけの選択基準だったのが、新しい時計の誕生によってイギリス軍は最新テクノロジーを持つSEIKOに目をつけます。

そして、新しい時計の製造に選ばれたのは日本企業のSEIKOであり、国防省が以前使用していたスイス、アメリカ、イギリスのブランドとは一線を画すものでした。

MoD(イギリス国防省)が、新しい時計を日本に向けることを決定したのは、当然のことです。

SEIKOは、何年にもわたって優れたクォーツ時計を製造してきましたし、その品質を実際の利用者が絶賛していたからですね。

よって、ここからSEIKOにイギリス軍用の時計が、正式に採用されることになるのです。

 

納品された年代

1984年10月に、最初の英国のパイロット向けに発行され、6年間このモデルが活躍することになります。

これが世間的に言われるGEN1と呼ばれている7A28-7120です。

イギリス軍に納品されたSEIKO製 GEN1 ※イギリス軍に納品されたSEIKO製 GEN1

 

私が日本人なので、贔屓(ひいき)して日本のブランドを誉めたくなるのですが、控えめに言っても、かっこいいです!

『クオーツなんて、ちゃちいぜ!』

って思われてる方が、中にはいるかもしれませんがこの時計を手にすれば、大きな間違いだったと気がついて頂けると思いますね。

直径は37mmでそれまでのイギリス軍が使用していたサイズと、ほとんど同じです。

3時位置にあるのが、1/10秒計測計ダイヤル

6時位置にあるのが、秒針

9時位置にあるのが、30分積算計

ですね。

12時位置に◯Pのマークがありますが、これは、低放射性の人工元素であるプロメチウムが、文字盤と針の一部を照らすために使用されたことを示しています。

 

ボタンの解説をします。

右上のボタンはクロノグラフのスタート/ストップ

右下のボタンはリセット

左上のボタンはスプリットセコンドクロノグラフで、クロノグラフが動作中に左上のボタンを押すとクロノ針がストップし再度押すと、経過した時間のところまで動きます。

左下はリューズです。

動作に関しては、動画をご覧頂いた方が分かりやすいと思いますので、こちらからご覧くださいませ↓

 

 

それでは、話を戻しますね。

 

このファーストジェネレーションであるGEN1は、1990年11月まで現役で活躍し2世代目に引き継がれます。

これがGEN2と呼ばれる7T27-7A20です。

イギリス空軍に納品されたSEIKO製ミリタリーウォッチ

 1stと比べると、大きくデザインが変わっているのが分かります。

まず3時位置のダイヤルである1/10秒計測計がなくなり、4時位置にデイト表示が搭載されました。

6時位置のは、変わらず秒針

9時位置のは、24時間積算計で新しく搭載されました。

12時位置のは、30分積算形でファーストから場所が移されています。

サイズも37mmだったのが、38mmと少しだけですが大きくなっています。

 

裏蓋に入ってる刻印の意味は?

ケースバックには、NATOの在庫番号、時計の個々の発行番号、発行年が

刻印されています。

上向きの矢印が入っていますが、こちらはイギリス軍が所有するものを表す「ブロードアロー」の刻印になります。

 

 イギリス軍に納品された最初のクオーツクロノグラフ

1984年、セイコーによって、正式に導入された7A28ムーブメント搭載の時計は、最初のクォーツクロノグラフであり、それは特別な意味を持ちます。

クオーツクロノグラフの最大の特徴は、それまで課題とされていた時計のメンテナンス性についても、改善されていたことです。

機械式時計の場合、時計のオーバーホールに多大な時間がかかります。

しかし、ムーブメントをクオーツ式に変えることによって、頑丈で簡単に修理できるようになったのです。

つまり、手入れが行き届いている場合、時計は非常に長持ちしますし修理も比較的簡単に行えるという優れものに進化したわけですね。

 

GEN1の今後の展望

こういった理由から、GEN1〜GEN2はコレクターの間で非常に人気のある時計になっております。

これは、SEIKOだけでなくレマニアやバルジュー7733を搭載したイギリス空軍に納品された全ての時計に当てはまるのですが、生産がすでに中止されていることから、価格は高騰しています。

GEN1は2022年現在20万円程度で購入することができますが、将来的に見ても、もっと価格が上がってしまうでしょう。

なぜなら、レマニア、バルジュー7733を搭載してる時計が25年の間に3倍になってるからですね。

あなた様が、こういったSEIKOのイギリス空軍に向けて珍しい腕時計に興味を持ったのであれば、高騰前のまだ手が出る価格のうちにコレクションに加えれれてはいかがでしょうか。


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