カルティエの廃盤モデル『プレマスト タンク』ってどんなモデルなの?
プレマストタンクってどんな時計なの?
Cartierの腕時計が大好きな方は1度は耳にしたことがあるであろう『プレマスト タンク』ですが、実際のところ何が違ってどう良いのか?
というのは、あまり分からない方がほとんどだと思います。
というわけで、ここではそんなプレマストタンクについて詳細に解説させて頂きます😊
まず、プレがつく理由なのですが私たちが知っているマストタンクが、一般的に認知されているマストタンクになりますが、その前に原型というかパイロットモデルみたいなのが短期間販売されていたんですね。
それで希少性があるし、かっこいいから人気と言うわけなんです。
では下記の画像をご覧ください。
左側が『プレマストタンク』で右側が『マスト ドゥ タンク』になります。
プレマストタンクは、リューズが砲弾の形をしておりどちらかというとタンク ルイ カルティエのデザインに近いです。
また、文字盤にはmust de の文字が存在しません。
素材はどちらも素地にスターリングシルバー925を使い、その上から20Mのイエローゴールドのヴェルメイユになります。
アメリカ版とヨーロッパ版のプレマストタンクの違い
カルティエ社は1900年代前半に、ロンドン支店とニューヨーク支店を開設しそれらの支店はそれぞれ、独立した経営が70年代まで続けられていました。
その中でも、アメリカで作られていたとされるカルティエの時計は、少し違っていたようで、カルティエらしさもあればそうでない部分も混在した時計が存在します。
プレマストタンクも、アメリカ版とヨーロッパ版が存在しどちらかというと、ヨーロッパ版の方が作りが丁寧で人気があります。
では、その違いを見ていきましょう。
ヨーロッパ市場向けプレマストタンク
・針が焼きを入れられたブルースチール
・風防はミネラルガラス
・ケース裏面にシリアル番号記載あり
アメリカ市場向けプレマストタンク
・ケースははめ込み式で側面にはネジなし
・針はブラック
・風防がプラスチック
・ケース裏面のブランドロゴが手彫り
・シリアルナンバーはなし
などなどの違いがあります。
では裏蓋を見てみましょう。
裏面に01735のシリアルナンバーの刻印がありますが、その前に『4』と言う数字があります。
この4というのは、リファレンスのことを表しヨーロッパのカルティエのLMサイズであることを証明しています。
プレマストタンクのLMサイズは縦が31cmでケース直径が24cm(リューズなし)になります。
ムーブメントは他のカルティエのモデルにも搭載されていた、Cal.78-1が搭載されています。
こんな感じで、プレマストタンクのことについて色々と解説させて頂きました。
タンクルイカルティエと似ているので、棲み分けが難しいと判断してすぐにデザインを修正したのだと考えられます。
生産されていた期間が短く、タンクルイカルティエに似ていることから非常に人気のあるモデルですので、見つけた時には是非とも手にされてはいかがでしょうか。