腕時計のクロノグラフのしくみを徹底解説 「コラムホイール式」と「作動カム式」ってどう違うの!?

みなさんはどんな腕時計がお好みですか。

「クロノグラフ」はご存知でしょうか。男性に人気で、

時計の文字盤にさらに小さな文字盤がいくつかついている、

といったイメージはおそらく浮かぶことでしょう。

 

いかにも複雑なメカを装備しているような雰囲気も、男性に人気の理由でしょう。

 

今回は、機械式腕時計の中でも特に人気のある「クロノグラフ」について、

詳しくご説明したいと思います。

 

腕時計のクロノグラフ機構について徹底解説

クロノグラフ(Chronograph)とは、ギリシャ語の

「クロノス(Chronos=時)」と「グラフォス(graphos=記す)」の合成語で、

簡単に言いますと、ストップウォッチ機能を持った腕時計

あるいは

懐中時計のことをいいます。

時計と同じ動力源によってストップウォッチも動作させるのが特徴です。

 

スイスの時計師アンリ・フェオレル・ピゲ(Henri-Fereol Piguet)によって

発案され、1845年に初めて作られました。

その後、いくつもの時計メーカーが開発を重ね、懐中時計から便利な腕時計に変遷し、

現在のようなクロノグラフの腕時計が作られるようになりました。

 

 

一般的には、リューズの上の「スタート/ストップボタン」と、

リューズの下の「リセットボタン」のふたつによって操作を行います。

 

文字盤には、インダイアル(小さなダイアル)が配置されています。

一般的なモデルでは、30分計(クロノグラフ針が何周したかを示す。30分単位で表示。)

12時間計(30分計が何周したかを示す。)

スモールセコンド(秒針)

の3つのインダイアルが搭載されています。

 

ほかにも、「スプリットセコンド針」や「フライバック」といった機能をもつ場合が多いようです。

 

「スプリットセコンド針」とは、クロノグラフ(ストップウォッチ)で

2つの時間を計測したい場合に、2本あるクロノグラフ針を1本ずつ停止させられる機能です。

針が分裂(スプリット)するように見えることから、こう呼ばれているのです。

 

「フライバック」は、ストップ・リセット・再スタートを、

リセットボタン1回の操作で行う機能です。

最小の操作で連続計測を行うことができます。

 

クロノグラフを動かしているしくみは、ムーブメント(動力機構部分)によって様々です。

機械式時計のムーブメントには、手巻きと自動巻きがあります。

 

また、クロノグラフの動作を制御するしくみには、

「コラムホイール式」と「作動カム式」があります。

 

動作制御を行う部品にコラムホイールを用いたものが、

「コラムホイール式」です。

コラムホイールは、クロノグラフの司令塔です。切込みのある柱(ピラー)状の

歯と歯車で上下2段に分かれています。

プッシュボタンを押すと、下側の歯が回転します。

 

その回転に合わせ、上側の柱と柱のすき間にレバーが乗り上がったり

落ちたりすることによって、クロノグラフのスタート・ストップ・リセットの

全動作が制御されるのです。

高級機~中級機に採用されている制御方式になっています。動作が確実で耐久性が
いいのが特徴で1960年代までのほとんどんコラムホイールはコラムを引いて
回すタイプでした。
現在では押して回すタイプが主流になっています。

 

一般的に、コラムホイール式は、ボタンを押す際の操作感が軽くなっています(^^)

 

もう一方の「作動カム式」は、上作動カムと下作動カムの2パーツで構成され、

全体が往復運動を行うことによって、スタート・ストップ・リセットの全動作が制御されています。

「コラムホイール式」と比べ、ボタンの操作感はカチッとはっきり感じられます。

生産コストが低く、メンテナンスも比較的容易なので、現在主流の方式になっているようです。

中級機~低級機に主に採用されていた制御方式です。
動作はコラムホイール方式と比較して動作は不確実で耐久性もありませんが製造コストが
安いため広く普及していきました。1960年代までのカム式は、構造上ブレーキレバーを
持っていなかったのでストップが不完全です。

すべてのカム式は押して回すタイプのためコラムホイール式に比べて操作性もよくないのが
特徴です。

 

いかがでしたでしょうか。

ぜひ、メカニカルで男のロマンを感じさせる「クロノグラフ」を身に着けて、

その重厚感を感じてみてくださいね。