ブライトリング　コスモノートはどんな時計？

コスモノートの最大の特徴は、文字盤が24時間表示で表示されていることです。

文字盤は奇数の数字がなく２の倍数の数字で表示されています。

通常12時間で一周する針が、この時計においては24時間かけて一周するという時計の中でも、非常に珍しいモデルなのです。



ですがこれは、一体どのような意味をもっているのでしょうか？


コスモノートが誕生したのは'62年。

アメリカ航空宇宙局（NASA)によるマーキュリー計画の真っ只中でした。

ナビタイマーのスペシャルバージョン、コスモノートはそんな時代のなかで、まさに昼と夜の判別が困難な宇宙空間でも明確にその区別をつけられる時計として設計されたものなのです。

要するに宇宙でも使える腕時計がコスモノートなのです。

発売した５月には、早速オーロラ・セブンの船長、スコット・カーペンターの腕に巻かれたことでも知られている有名なモデルです。

また、コスモノートは24時間表示のほかにも航空計算や各種の演算を素早く行うことができるタイプ52計算尺を備え、ブライリングの現行クロノグラフのなかで唯一の手巻き式モデルとなっています。

スコット・カーペンターとは？
'62年5月24日。一人の人間がようやく乗れるほどの狭い宇宙船、オーロラ・セブンに乗り込んでケネディ宇宙センターを飛び立った男がいます。
彼こそが、歴史に残る偉大なる宇宙飛行士、スコット・カーペンターです。
その際、氏が携行品として選んだのがブライトリングのコスモノートだったのでした。
彼はこの時計をして４時間56分5秒の飛行に成功しています。
コスモノートは無重力空間である宇宙でも正確に時を刻む時計として、その真価が認められたのでした。
ブライトリングでは彼の偉業を称え、'94年にコスモノート「スコット・カーペンター記念モデル」を発表しています。