イギリス空軍支給品ハミルトン ラウンドケース 前期型Cal.75 1960年代ヴィンテージミリタリーウォッチ『ハミルトン マーク11』
イギリス空軍支給品ハミルトン ラウンドケース 前期型Cal.75 1960年代ヴィンテージミリタリーウォッチ『ハミルトン マーク11』
イギリス空軍支給品ハミルトン ラウンドケース 前期型Cal.75 1960年代ヴィンテージミリタリーウォッチ『ハミルトン マーク11』
イギリス空軍支給品ハミルトン ラウンドケース 前期型Cal.75 1960年代ヴィンテージミリタリーウォッチ『ハミルトン マーク11』
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イギリス空軍支給品ハミルトン ラウンドケース 前期型Cal.75 1960年代ヴィンテージミリタリーウォッチでございます😊

こちらの時計は空軍に支給されたモデルで空軍コードが『6B』であり、他にも陸軍は『W10』海軍は『0552』のコードで管理されていました。

1960年代半ばから70年代半ばにかけて、イギリス国防省が出したDEF-3もしくはDEF-3-Aという仕様書に従って製造された時計です。

 

こちらのモデルには、前期型と後期型があってこちらは「6B-9101000」の前期型になります。

前期型と後期型の違いは、ハック機能があるかどうかであり、前期型にはなくて、後期型にはハック機能が搭載してあります。

ハック機能とは、秒針も合わせられるようリューズを引いた時に秒針も止まる機能のことですね。

 

では次にムーブメントを見てみましょう。

搭載ムーブメントはCal.75であり、ムーブメントは軍用らしい丁寧な作りになっています。

ムーブメントのテンプの部分をご覧頂きたいのですが、テンプのパーツの部分に花の様に見える部分がありますよね。

ここはテンプっていう往復運動をするパーツが入ってるのですが、摩擦抵抗を極限まで減らすために、軸が0.09mmしかありません。

このパーツを守るために、インカブロックっていうので守ってるのですが、いろんなパターンが存在し、このインカブロックは一般的には『フラワーキフ』と呼ばれています。

これが搭載されることで、軍事などの衝撃が加わるシーンでも、簡単に時計は壊れなくなったんですね。

ケースの作りも手が込んでいます。

ケースは耐磁性、防塵性を向上させるためにインナーケースが配置してあります。

これは電磁波を出すコクピット内において、時計を磁気から守るために、この様にケースの中にケースを入れてムーブメントの精度が狂わないようにしているのです。

このスタイルで1番有名なのは、IWCとJLCが製造していた「マーク11」であり外観が似ていますが「マーク11」より安価で見つけることができるため、コレクターの間では「ハミルトンのマーク11」と呼ばれています。

 

 

では文字盤を見てみましょう。


ミリタリーウォッチらしく、視認性を第一優先にデザインされたマットな黒の文字盤に白のアラビアインデックスが配置され針はソード針で、インデックス、針ともにトリチウムが乗せてあります。


文字盤の12時位置にある「丸T」はトリチウムを使用していることを表し、6時位置の上矢印(ブロードアロー)のマークは、イギリス王室の所有物であることを示しています。

よって、イギリスの軍人が購入したものではなく、イギリス軍が購入したものを軍隊に支給したということなのです。

 

今回取り付けているベルトなのですが、エクスカリバー社製のメタルバンドブレスレットです。

バックルがあるタイプではなく、ベルトが伸縮して腕に付けるタイプですがベルトの装飾も美しく、時計全体を見た時に非常にかっこいい印象を与えてくれます。

 

ケース径も36mmであり、大きすぎずちょうど良く腕に馴染んでくれますね。

トリチウムも良い感じに焼けており、実際に軍で使用されてきた時計なので、風防の8時位置に傷が残っているのですが、全体を通して味わいがあってとても素晴らしい個体だと思われます。

 

軍事強国である英国がコストをかけて製作した空軍用ミリタリーウォッチですので、現代の時計では感じることの出来ない渋い美しさが印象的な時計です。

 

 

2024年の4月にオーバーホールが完了しています。

 

 

 

ケース径 36mm

ブレス 手首周り17.5cmくらいまで可能

 

状態

細かな擦れ傷などがありますが、ヴィンテージウォッチとしては良好な状態です。

8時位置に風防傷があります。

非常にかっこいい時計なので、是非とも店頭でご覧くださいませ。

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