フランスの高級皮ブランド エルメス(HERMES)の腕時計の歴史

フランスの高級皮ブランドエルメス(HERMĒS)の腕時計の歴史



2017年4月、アップル社がフランスの高級ブランドエルメス(HERMES)と


提携し、特別版「アップルウォッチ」を発表しました。


エルメス(HERMES)とは、世界中の有名ブランドの中でもトップに君臨する


超高級ブランドとしてもちろん、誰もがその存在を知っています。


エルメスが(Hermès)ここまで偉大な功績をあげた、成功物語の裏には


20世紀期以降も技術・素材・に努力を惜しまず信念をもって発展してきたこと


にあります。


そのことが消費者から高く評価されたのです。


エルメスの成功物語は実は類いまれなる技術と努力の証なのです。


そんな、超高級ファッションブランドとして有名なエルメス(HERMES)ですが、


時計コレクターにとっても重要なブランドなのです。


実はエルメスはファッションブランドでありながら、時計の卸売、販売、共同デザイナーなど、


いくつものスイスの偉大な時計メーカーと長年パートナーシップを組んでいる


歴史のあるブランドでもあるからです。



※時計の技術的面では無関係の品もありますがエルメスのベルトを使用した


 SWISS製の時計などもあります。




そこで今回は、時計製作法においてのエルメス(HERMES)の重要な役割についての歴史、


また、新作発表されたばかりの現代共に輝くアップル社とのコラボ作品である、


アップルウォッチエルメス(Apple Watch Hermes)についても触れながら


紹介していきたいと思います。



エルメスとアップル社が共同開発したApple Watch



・Apple Watch Hermès
・シンプルトゥール 42mm 
・ステンレススティール
・サファイアクリスタル 
・セラミック製ケースバック
・レザーストラップ
・ステンレススティール製バックル



エルメスは(Hermès)は世界で最も洗練された時計販売者で同時にその価値をも生み出す先駆者


 
フランスのエルメスのヴィンテージクロノグラフ


エルメスの洗礼された時計の拠点はフランスのパリにある


フォーブル・サントノレ24番地にありました。


約100年の間エルメス(HERMES)製品の製造販売はここが原点です。






エルメスでは、ここ数年の間は人気の高いのモデル「ケープコット」の腕時計



であるクォーツ時計の販売、



※ムーブメントにはスイスのETA社の電子回路が用いられています。



そして、ジュネーブ時計グランプリ(GPHG)で受賞した、



モデル「タン・シュスポンデュ(Temps Suspendu)」を



エルメスと共同チームを組んだアジェノーの



ジャン=マルク・ヴィダレッシュ(Jean-Marc Wiederrecht)の



考案した作品として発表し販売しています。



タン・シュスポンデュ(Temps Suspendu)はフランス語で「引っ掛けて置かれた時間」



という意味ですが、ケースサイドのボタンを押すと、時・分針が瞬間的にジャンプする遊び心があ



るエルメス(Hermès)らしい作品となっています。



しかし、それ以前は先に話したようにエルメス(HERMES)も、フランスのパリにある



フォーブル・サントノレ24番地を拠点として、私たちがおなじみのいくつもあるような



ブランドのフランス主要小売店として稼動していたのです。


エルメス創業当時の手巻きの腕時計 ブラックの文字盤



時計界の中ではエルメス(HERMES)はイエガー・ルクルト


(現在のジャガールクルト、Jaeger-LeCoultre)と最も古くから、長い関りを持っています。


エルメス(HERMES)は1900年代の初期にイエガー・ルクルト(ジャガールクルト)提携販売し、


その後1970年代までEtrierシリーズのような提携ブランド製品の製造を継続していたと


文書に記されています。


最近では、2013年3月にジャガールクルトとエルメス(HERMES)が共同ブランドの


アトモス時計(Atmos Watch)を製作し、エルメス(HERMES)の店舗で販売しました。


ジャガールクルトとエルメスの共同ブランド アトモス ATOMS



もちろん、ジャガールクルトだけが


エルメス(HERMES)が販売した有名な時計ブランドというわけではありません。


スイスにある時計メーカーのユニバーサル・ジュネーブ(Universal Geneve)は、


エルメス(HERMES)の店舗で最もよく売れた時計であり、


その頃ではパリで唯一、エルメス(Hermès)での販売権を持っていたと言われています。


通常のスナップバックのユニバーサルコンパックス(Universal Compax)モデルは


約4,000ドルで販売されましたが、エルメス(HERMES)のロゴ(署名)が入ったものは、


希少とされ、その5~10倍の価格がつけられました。


他の例では、値段がもっと高くなっている事例もあります。


たとえば、この春の開催された、世界で最も長い歴史を誇る美術品


オークション「クリスティーズ」では


エルメス(HERMES)の金のユニバーサルコンパックスが


23,000ドルを超える高値で落札されました。




クリスティーズのエルメスのカタログ




そして、エルメス(HERMES)の時計販売はジャガールクルトとユニバーサルだけでは


終わりません。


モバード(Movado)、ミドー(Mido)更に1939年の広告によると


ヴァシュロン・コンスタンタン(Vacheron Contantin)の各メーカーの制品を


エルメスが提携販売していたのです。


エルメス(HERMES)が、今回もアップルウォッチの販売をしているように、


当時もその頃、主要とされていた時計メーカーの製品を販売してたのです。



昔のエルメスのカタログ 当時から人気が高かったことを証明する新聞




世界で最も高級、上流なエルメスの時計ということが書かれた


当時の新聞からも、いかに人気があり影響力があるブランドだったかが分かります。


エルメスのブランド力を証明するこんな、逸話もあります。


2013年5月のクリスティーズオークションで「ロレックス:ポールニューマン・デイトナゴール


ド」が出品されました。



ロレックスのデイトナは既に価値のある時計として有名でした。



ロレックスのデイトナ



しかし、そのオークションで出品された1970年代初期のデイトナを裏返すと、


ケース裏に小さな彫刻があり、そこには"(HERMES)"と書いてあったのです。


そうなんです、1971年11月21日にエルメス(HERMES)が販売した、


品物だと世の中に広まったのです。


これは大きな話題となり、


ロレックスのディトナはそれがきっかけで有名になり、


地球上で最も入手困難で人気のロレックスモデルの一つになったのです。

エルメスの刻印が入ったロレックスのデイトナ

・通常価格の約倍で落札されたロレックス


エルメス(HERMES)の名前が入った時計が


落札者にとってどんな意味があるのか、検討してみてください。



コレクターにとってのエルメス(HERMES)オブジェの魅力

エルメスの文字盤


エルメス(HERMES)の名前がどれだけ時計に大きな影響力があり、


価値があるものに生まれ変わるかわかっていただけたでしょうか。


では、他の製品についてはどうでしょうか。


やはり、他の製品についてもエルメス(HERMES)は同様の魅力をもっています。


私達が普段一番目に付くところにあるけど、気に留めることのないような商品でも、


エルメス(HERMES)が作ればなんだか良いものになるのです。



例えば、

・サイコロ
・洗面具セット
・ペン
・気圧計


このような何気ない商品のように感じるものでも


エルメス(HERMES)が販売すれば手に入れたくなるような品に様変わり


してしまします。



「なぜそうなるのでしょか」



エルメスの気圧計



なぜなら、上記の画像はエルメスが作った気圧計です。



ただの気圧計であるはずなのにそれをエルメスのロゴが入り


エルメスが制作したというだけでお洒落な品になってしまうのです。


エルメス製品を持ってると言う世界共通のステータスになるんです。




エルメス(HERMES)時計ベルト 

エルメスの時計のベルト


上記画像の時計ベルトは、おそらく世界でも上質の最高級のベルトです。


世界の最高級の時計でエルメス(HERMES)のベルトを見ますが、


けして、誰かが宣伝広告しているわけではないですね。


このステッチの品質、革の柔らかさは類を見ないとされておりますが、


昔から、世界中の高級時計コレクターの間でも時計のベルトの皮製品については


何を使用しているか明かす者もいませんでした。


ですが、インスタグラム(現:フェイスブック(Facebook))のマーケット開発部門を率いる


マット・ジェイコブソンは時計について語っている彼自身のビデオで、


実はエルメス(HERMES)のベルトの時計を2つ持っているということを自然と明かして


しまっているんです。実際に身に着けいていましたから。


このビデオを見て、エルメスのハンドメイドベルトに憧れを抱いた方は


大勢いたはずです。


エルメスの腕時計
 
エルメスの腕時計 クロノグラフ



ですが、エルメス(HERMES)のベルトは、簡単に入手できるものではありません。


実際、世界中のほとんどの店舗では、エルメス(HERMES)の時計を所有している人用に


制作販売されています。


ですから、寸法も規格外で、エルメス以外の時計では、バックルとあいません。


ただ、これだけでエルメスの時計ハンドメイドベルトを欲しがるコレクターやファンの方は


諦めることはできませんね。




2012年にエルメス(HERMES)のベルトがどのような工程を踏んで


ハンドメイドで作られるのか、その舞台裏をみてきました。


エルメス(HERMES)がなぜこんなにも特別なのか、


その理由をもっとあなた方に伝えたいのですが。


エルメスのベルトが手作業で作られる風景


一言でいえば、エルメス(HERMES)のベルトは長い間、


静かに愛好家たちの好きな時計のパートナーとして存在していたということ。


そして、今回アップルウォッチとして新たに生まれています。


ですから、それを考慮してハンドメイドのベルトを手にいれる手段を

さがしましょう。


正直、それしか言いようがありません。



アップルウォッチ(Apple Watch)とエルメス(HERMES)

エルメスとApple Watch



エルメス(HERMES)の歴史はその時代大きく築き上げ歩んできた本物です。


エルメスを知れば知るほど、もっとその意味が分かって来るようになります。


それと同様に、アップルと時計学の関係も同じように本物です。


まず見るべき点としては、アップルとエルメス(HERMES)の両方が、


品質だけでなくデザインにおいても純粋な市場牽引者(マーケットリーダー)で


あるということです。


彼らの製品は、ブランド力を追い求めている何百万人に所有されているだけでなく、


世界中のプロのデザイナーからも高く評価されているのです。


現に、アップルとエルメス(HERMES)以上の品質とデザイン性を持っているブランドを


世界の中から探すのは難しいと思います。


エルメスとApple Watch
エルメスとApple Watch



ここまで、アトモス時計、ユニバーサル・コンパックス、ロレックス・デイトナ、など、


エルメス(HERMES)が他のブランドとの提携で価値を提供していることを


お伝えしてきましたが、


アップルは時代の最先端を走っている世界的ブランドであり、そこに


エルメス(HERMES)の存在があれば、即時に人々の需要にこたえるものを


創る力があります。


きっと多く方々にとって、アップルウォッチエルメス(HERMES)は魅力ある製品と


なるのではないでしょうか。


また、12ヵ月以内に新たなアップルウォッチが発表されるといわれています。


デザイン性と機能性、そして品質を兼ね備えた製品が生み出されることが期待されています。



世界中で有名になった時計ブランドの火付け役として世の中に生み出したのは



エルメス(Hermès)の力があったわけで、その歴史もまた長いですから。



エルメスは今後もブランド価値の向上を妥協せずその時代を輝く



大企業とコラボ商品を作り世の中に大きな影響を与えていくでしょう。






エルメスの時計が入っている箱





また、現代社会において世界的なブランド力を持つアップルとコラボするということは、


いかにエルメスが世界的に愛されているブランドであるかというのも


分かりますね。