腕時計のスクリューバック(裏蓋)はどんな目的であの構造になっているのか!?スクリューオープナーとは!?

腕時計の裏蓋を見た時にこの裏蓋かっこいい!!

そんな裏蓋を見たことはありませんか?  

知ってる人はもちろんそれはスクリューバックでしょ! って分かると思いますが知らない人からすればなんで普通の裏蓋と かっこいい裏蓋があるんだろう・・・  

といったところではないでしょうか?    

というわけで今日はそんなスクリューバックの裏蓋について解説していきます。    

スクリューバックとは

  まずは下記の写真を見比べてみましょう。

スクリューバックの裏蓋
スクリューバックの裏蓋
普通の腕時計の裏蓋
スクリューバックの裏蓋 2パターン目


通常の裏蓋

普通の腕時計の裏蓋

この画像を比較した時にまず上の2つの画像がスクリューバックの裏蓋になります。

下のは普通の腕時計の裏蓋ですね。  
比較する際に分かりやすいのが、スクリューバックには四角の穴が6箇所あるのが分かると思います。    

スクリューバックは何の為にこんなデザインなの?

ただ単にかっこいいからこんなデザインになってるわけではありません。これは明確な目的があってこの形状になっているのです。 

まずこのスクリューバックとはねじ込み式の裏蓋であり防水性、気密性が高いのが特徴でパッキンと組み合わせて使われることが多いです。
ここでちょっと分からない単語が出てきたと思いますので解説します。

普通の裏蓋とねじ込み式の裏蓋の違い

普通の裏蓋は時計の設計段階からフレームとぴったりに合うように設計されているので レームと裏蓋との隙間にマイナスドライバー等を入れれば外すことが出来ます。これは1つの例です、安易に自分なりに開けないようにしてください)  

ではスクリューバックとはどういった原理になっているのかと言うとここでねじ込み式の話が出てきます。  

ねじ込み式とはその名の通り裏蓋とフレームにネジが切ってあり回して蓋を締め込むという構造になります。スクリューバックを回す向き
スクリューバックを回す向きこのように裏蓋は回すことが出来ます。

では6箇所にある四角い穴は何に使うのでしょうか? 

これが回す時に引っ掛けるための穴になります。 

そして、スクリューバックを外すためにスクリューオープナーといった専用の工具も存在します。スクリューオープナー
スクリューオープナー

これでなぜスクリューバックが密封性や機密性に優れているのかお分かり頂けたかと思います。

スクリューバックには様々な密封方法がありますがその中でもパッキンを用いた密封方法が一番の機密性を誇ります。

こちらはスクリューオープナーを使わなくても引っかかりさえすれば開けることが出来ますがネジ山を潰してしまったり傷が入る原因になりますので基本的には自分では開けず開けるとしてもスクリューオープナーを使うようにしましょう。